当店のブログのパターンとなりつつ「こんなものを発見!」 でまた恐縮
ですが今回は自分的にちょっとした発掘だったので、このネタによろしく
お付きい下さい。

ファーガソンは古いF1マニアやトラクター(農機)好きの方は御存知で
しょうが、「ファーガソン式4輪駆動」という独自の方式を開発した
トラクターメーカーです。 1961年には同社のP99がF1史上唯一の
”4WDマシンの優勝”という記録を残しています。 あとは英国のジェン
セン・インターセプターFFという世界初の4輪駆動スポーツカーにこの
方式が取り入られたことでも有名です。

先日たまたまROAD&TRACKの1961年11月号を手にすることがあり
パラパラめくっていたら変わった車が目に留まり、それがこのファーガソンの
新型試作車だったのです。

ファーガソンのことは何十年も前にカーグラフィックで記事を読んで以来
妙に記憶に残っていて久しぶりの遭遇です。今回のこの車はかつて一度も
見たことのない車で、恐らくなかなか見掛かけないシロモノだと思います。
カーグラで見た車は無骨でしたがこれはデザインも一応気にしたようで
クロームなどでお化粧もしています。 この車の凄い点はその中身です。
フルタイム4WD、アンチロックブレーキと時代を遥かに先取りしていました。
そしてハイドロ・サスペンションに2212cc水平対向4気筒とユニーク。ボディも
一見ワゴンの様ですが、ハリー・ファーガソン氏の目指したものは後に一般化
した5ドアハッチバックと同じです。

理想のファミリカーを目指したそうです。

理想のファミリカーを目指したそうです。

なんでもファーガソン氏は50年代から理想の小型自動車を目指して開発を
始め(残念ながら1960年に死去)、この試作車を造るまでに9年の歳月と
巨額の資金を費やしたそうです。 今でこそフルタイム4WDやABSは普通
ですが、こういう理想に燃えた先駆者のお陰と言ってもいいと思います。

今回は面白い発見でした。最近の車雑誌は画一化してて面白くないと
お嘆きでしたら昔の雑誌を読み返してみるのもお勧めです。